PC-6001の開発環境整備はこちらで紹介しています。

レトロPCである NEC PC-8001で新たにプログラム開発をする場合は、いろいろ準備が必要です。私が開発の際に揃えた機材やソフトウェアなどを紹介してみます。なお、最初に言っておきますが全て自己責任です。映らない、動かない、火花が散った等々、今となってはリスクを伴います。そこはご納得の上でお願いします。


  • NEC PC-8001 / mk2 / SR の実機
PC-8001
ヤフオクで落札したりBEEP等のレトロPCを扱うショップで購入します。個人所有機はコンデンサ破裂などの問題が発生している可能性もあるので、自分で修理する技術があるか、お近くに相談できる有識者がいないのであれば、ショップ購入をお勧めいたします。ショップ持ち込みメンテナンスが出来るお店もあるようです。

なお、エミュで良いという人でも、ROMが必要なので実機は必要だと考えてください。ヤフオクだと。だいたい 4,000円前後でジャンク品(ノーメンテナンス)が、3万円前後でメンテナンス品が手に入るようです。ジャンクでは以前キーボードがおかしかったブツに出会ったことがあります。これは直せず、部品交換になりました。コンデンサが逝ってるのも意外と(当然?)多いです。


  • ビデオケーブル(DIN8ピン → D-sub 15ピン変換)
ビデオケーブル
市販されていません。手に入れるには自作するかヤフオクで落とす(という名の購入)するしかないでしょう。本記事作成時にヤフオクで検索したら出品されていました。3,000円ぐらいかな。Amazonだと検索したらちょっとお高め。抵抗が入ってるんだそう。

自作するなら配線の接続仕様を調べる必要があります。素人には難易度高いので、ご自分で調べて理解出来る人しか作成は出来ないと思います。分かる人には簡単のようですが、最近はコネクタが入手しづらいようです。私は素直に購入しました。


  • 15kHzが映るモニタ
cocoparモニタ
私は中華製のcocoparを手に入れましたが、これとて映る保証はなく、クチコミ見てえいやっと購入しています。そのため、こればっかりははっきり言えば運です。他には NEC LCD-EA244WMi とか実績あるみたいです。DELL P2314H も映るという噂です。
D-sub 15ピン入力端子
あと、モニタにD-sub15ピン入力端子があるかも確認してください。

あるいは、私は試していませんが上記 D-sub15ピンに出来るのならビデオ変換も可能かもしれません。それが出来たらという前提ですが、USBビデオ取り込みアダプタを経由してWindowsで表示する…という手が使えるかもしれません。PC-6001mk2では私はこの方法を採っていましたが、PC-8001では不明です。繰り返しますがやるなら自己責任で。Windows11だと更に使えるかどうかすら分かりませんし…

  • CMTケーブル
オーディオケーブル
データのセーブロードで必要です。PCと接続してダイレクトにと思っていても、接続ケーブルがなければ無理ですよね。こちらも自作するかヤフオクで落とすかして手に入れます。こちらはヤフオクで検索したら 3,000円前後のようです。

私はコレにさらにPCと接続するための USBオーディオ変換アダプタを経由しています。これでPC-8001と直接ロードセーブがPCで出来ます。私の購入したのは販売していないようなので以下をご紹介。

  • データレコーダー
データレコーダー
必須ではないですが、市販ソフトを手に入れて遊びたいなら必要でしょう。カセットテープの記録と再生を行えるならなんでも良い…わけではありませんでした。中華の廉価版カセットレコーダー買ったんですが、全然使い物になりませんでした。ヘンに音を弄ってるのか音域が全然足りないのか。知人は Nakamichi の高級カセットデッキ使ってました。

私のオススメは当時のデータレコーダーのメンテナンス品です。カセットデッキの駆動はその殆どがベルトドライブなんですが、経年劣化でほぼ使い物にならなくなっています。そのため、新品未開封と称して売っているヤツより、メンテ済みのデッキが絶対オススメです。個人的にはたんぼ(TNB製作所)@h_koma2さんの出展しているデータレコーダーをオススメです。今までかなりの数を扱われていて、もはやデーレコ職人です。

次回は開発に必要なソフトウェアを説明します。