以前からちびちびと作り続けていた PS2 ソフトの収納棚ですが、ついに格納基地を作って完成となりました。今回はその格納基地の作成について経過をご報告します。以前の壁棚の制作報告はこちらです。まずなぜ格納基地が必要なのかというと…
  1. 日光を遮る
  2. 壁に傷がつくのを防ぐ
  3. 地震の際に倒壊を防ぐ
等の役割があります。日光を遮るのは重要です。格納位置はリビングの一番奥ですから、そうそう光は届かないのですが、それでも反射光は僅かですが届きます。赤色印刷などはてきめんに色褪せていきますから、これは防止したいところです。壁の傷ですが、右側の壁に近い棚の移動は、壁紙と擦れる可能性がありました。折角リフォームして綺麗になったのですから、傷がつくのはなんとしても防止したいところです。そして、倒壊防止は言うまでもありません。


  • 右の柱を立てる
格納基地はラブリコで立てた柱を使う前提としました。これはかなり多数保持しているので、これを活用しない手はありません。
※ これ、新型ですかね。見た目がすっきりするのでこれはイイなあ。
柱は千葉のアパート住まいだった頃の 2x4 を再利用します。この時は棚柱として使っていたので、至るところに穴が空いています。それが見えなくなるように配置には気を使いました。
千葉で使っていたこの木材を流用
まずは右側の柱です。壁紙を守るために必要です。特に巾木は棚の移動で擦れていますから、ここを守る必要があります。そこで余っていた 2x4 材を繋げて巾木を守るようにしました。
巾木の養生
ここは重量がかかるわけではないので、ダボ木と接着剤で繋げています。あとは、右の柱を垂直を出しながら固定するだけでした。右の柱を立てた状態で、スライド棚をはめ込んで位置とか滑りとかを確認します。今回は全く問題ありませんでした。柱も棚も正しく垂直が出ているようです。
右側の柱の状態を確認
次は左側の壁です。こちらは壁にするため、棚板相当の 2x4 材の追加購入が必要です。また、光の遮断用にベニヤ板を買ってきました。これをホームセンターで奥行き 580mm に切断しています。余っている木材も有効活用したいので、右側の巾木養生と同様にダボで接続して1本無理やり作ります。

余っている材木を正続して有効活用
※ ダボ木は安いので重宝しています。

  • 2x4 材の接続
まず片側の木材に適当に穴を空けます。深さはダボ木の長さの半分よりちょっと深いところまで。位置は適当のほうが良いんです。理由は間違った方向に取り付けられなくなるためです。3箇所穴を開けたのも同じ理由です。2箇所だと反対向きに取り付けるミスが起きる可能性があります。
適当な位置に穴を開ける
次に開けた穴にダボマーカーをはめ込みます。
ダボマーカーをはめ込む
SK11 ダボ用マーカー ダボ位置決め 4個入 8mm
SK11(エスケー11)
※ ドリルで穴開けの位置合わせするなら必携。私が使っているのはコレです。これも安いですー

そして、接続したい材木と位置を合わせて水平な場所でグッとダボマーカーを押し込みます。
小さな目印の穴が開く
小さな穴が開きます。この穴の位置にドリルで穴を開ければ、綺麗に真っ直ぐ2本の材木が接続できるというわけです。このままだと穴が小さくてズレるのが怖かったので、ポンチで穴を大きくします。
ポンチで穴を大きくする
新潟精機 SK センターポンチ 100mm CP-100
新潟精機(Niigataseiki)
2012-11-14
※ ポンチ、意外と大活躍します。持ってて損はないと思いますよー。この道具を探す時についつい「ポンチトムさん」という謎の言葉を発してしまいます。元ネタはトムとジェリーの「こんちトムさん」という解説ですね😁
これでまたドリルで穴を開けます。
ドリルで垂直に穴を開ける
私は垂直に穴を開けるために、このような治具を使っています。
SK11 ドリルガイドキット 4~12mm SGK-6
SK11(エスケー11)
※ これ一つあるだけで結構正確に垂直な穴あけができます。
接続前にダボ木をはめて深さを確認します。もし半分も沈まなければドリルで少しだけ追加で穴を深くします。
ダボ木を入れて深さを確認
木工接着剤を付けて…
接着剤を付ける
ある程度接着剤が乾くまでクランプします。
クランプで挟み込みます
私が使った接着剤は速乾タイプですが、それでも最低1時間は見ています。完全に硬化するには1日みといたほうがよいと言われますしね。
※ 一本100円ちょっとと安いです。一本あれば十分ですねー
クランプはこちらで代用しています。テーブルトップのカッティングに使用する目的で購入したのですが、クランプとしても活躍しています。デカくて長いので仕舞うのは大変なんですけどね😓
※ ぶっちゃけ邪魔なんですが、なんとか収納場所を見つけて買い置きしたい一品。棚の製作では大活躍しています。

  • 左の壁を作る
ホームセンターで事前に 8F 2x4 材木を 580mm にカットした 4本と、端材を接続して作った 1本、元から持っている 2x4 1本の合計6本を、左側の壁の棚柱として使用します。まず接続位置を検討します。水平な位置に柱を2本並べて、ベニヤ板の幅で配置。どの辺りに棚柱を付けるか検討します。ラブリコのキャップの高さを考慮したり、ベニヤ板の接続位置の検討などです。
接続位置の検討
先の端材接続で既に柱との接続の穴は開けていたので、残りの5本も同様に穴を3箇所ずつ開けます。例によって穴の位置はバラバラです。違う位置に入らないのでバラバラが良いんです。
全ての棚柱にダボ穴を開ける
ダボマーカー付けて柱に押し当てて、穴を開ける位置を決めます。検討時に色鉛筆でマークしてあるので、位置を間違えないようにダボマーカーで位置を決め続けます。
棚柱の位置を決める
全ての位置にダボマーカーで印を付け終わったら一気にドリルで穴を開けます。まずは片側の柱全てに接着剤を付けてダボ木を入れて、棚柱を差し込んで立てます。
片側の柱に棚柱を全て立てる
次に反対側の柱を上から抑え込んで固定します。当然接着剤は付けてます。この状態でまたクランプで小一時間押さえつけています。本当はクランプ2本欲しかったです…
上から反対側の柱を乗せて押し込む
今回、柱の接続に一切ネジなどを使わなかったのは、見栄えを良くしたかったためです。一番綺麗な柱を、一番目立つ左側の全面に配置したのですが、柱の色が白なので、ネジが白色でもどうしても目立ちます。リビングに置きますから、見栄えを最優先したかったんです。


  • 仕上げ
ココまで出来たら、後はベニヤ板で背板を貼るだけです。最初、ネジ止めしようと思ったのですが、残念ながらそれだとネジ山が飛び出してしまい、綺麗にフラットにならなかったので使用を諦めて、釘で対処することにしました。
釘打ちで背板を固定する
釘は細めの小さいやつを使用してます。頭の部分は少し丸みが付いたやつで、これなら仮に少し出っ張りが残っても大丈夫だろうと。この背板は移動棚と直接接触して擦れるので、出っ張りがあると厳しかったので、こだわっています。

想定外というか配慮し忘れていたのが、ラブリコのキャップの出っ張りです。
ラブリコの出っ張り
ここは鉛筆でマークして、その大きさで巨大なカッターナイフでその形状で切り取りました。実は切り取りで少し失敗しているのですが、まあたぶん見えない位置なので気にしないことに😓
背板を全て固定した
背板固定の釘打ち箇所は意外と多かったのですが、無事全て打ち終わりました。ベニヤ板は長さが足りないので途中で繋ぐしかなかったのですが、釘打ちの後、板の端がぐらつかないようにテープで貼っています。
※ なんでも手軽に強力に貼っ付けるテープ。ゴリラの名は伊達ではありませんw
固着した頃合いを見計らって、左の壁も設置。
左の棚も立ててみた
接続箇所が見えてはいますが、そんなに気にはならないですね。手前の柱に一切の継ぎ目やネジ止め跡が無いのも狙い通り。
カーテンを取り付けた
最後にカーテンを取り付けて完成です。
※ 使用したカーテンポールです。値段の割には良かったですね。ただ、やっぱりどうしても若干安物っぽく見える部分はあるので、この製品は今回のような収納を隠すカーテンのような用途に使いたいです。

  • 改良
さて、使ってみていくつか早速問題が。まずカーテンは見栄えを優先してしまったためか、開け閉めに少し引っかかりがあります。カーテンポールはイケアの製品ですが、リング使用が前提なのか、途中に段差があって、そこにカーテンの布生地が引っかかるんです。そのため、カーテンはリングを使う普通のヤツに切り替えました。
カーテンを交換
あと、部屋のカド地のせいなのか、少し淀みを感じました。ソフトはカビが大敵で、そのカビの大好物が淀み…つまりは湿気なのです。これを解消するためリフォーム用の除湿マットを購入しました。これひとつで2畳の調湿効果があります。
※ これは本当に良いものでした。大量のソフトを所持している方は、是非こちらの除湿マットの導入を検討してもらいたいです。
これを壁棚の後ろに設置してみたのですが…
くしゃっと重みで潰れてる
自重で潰れて広がらず表面積が小さくなってしまいました。また、除湿のため紙袋のようなパッケージなので、壁棚の移動で破れる事も懸念されました。中身は 2kgのシリカゲルなので、こぼれるのは好ましくないです。そこで考えたのが網でサンドする事でした。運良く近場のホームセンターで特売してて2枚で 1,000円しませんでした。これはラッキーでした。通常は 2,000円してもおかしくありません。
金網を購入
この金網で除湿剤を挟み込みます。あまり強く挟むのも良くないと思うのですが、弱すぎると落ちてきます。丁度良い感じの見定めは勘しか無いですね…。
除湿剤を金網で挟み込む
挟み込んだ除湿剤を再び棚の後方に配置しました。今度はシャキっと立ってます。これを置くだけで淀んだ感じが一気になくなりました。肌感で分かるほどなのでなかなか優秀な除湿剤だと思います。
棚の後方に配置
これで PS2 棚は全て完成しました。既にほぼ満載状態になっています。あと入れられても 100タイトルぐらいでしょうか。ここらが収集の限界かなと感じています。棚制作を通じて自分の DIYスキルも上がったように感じます。DIYは値段的には安くないです。ただ、PS2 のためのスライド式除湿遮光壁棚ってのは、世界に一つですよね。自分の思ったままに作り上げられるのが最大の魅力です。丁寧に時間をかけて作ればここまで出来ます。私も最初はズブの素人でした。皆さんもレトロPCやソフトの保管用に制作を検討してみては如何でしょうか?
とても満足感が高い
※ 後から知ったのですが、除湿マットはこちらのような貼るタイプも用意されていました。こちらのほうが使い勝手は良かったかもしれないですね。おそらく効果に違いはないです。目安は1畳で1kgです。