私は凡そ7年間もPC-8801シリーズの担当だったので、ある程度はハードのことも知っているつもりです。少なくとも基本的なことは理解しているつもりですが、弄らなくなって早30年以上が経過して、少し記憶も曖昧になってきています。

私が現在手元に保持している88関連の参考書は2冊のみ。1冊はマシン語と言えば日高徹さんの著書である「マシン語ゲームグラフィックス」。こちらは主に VRAM の扱い方についての内容で、Z80 や 8801 のハードの最低限の知識がある前提で読む本となっています。

PC-88VA テクニカルマニュアルは、ハードウェアのポートの意味やアドレス配置など、ハードの内容をかなり詳しく書かれています。ただ、残念(?)ながら 88VA のテクニカルマニュアルなので、8801 でも使えるポートと、88VA 専用ポートの違いは明記されておらず、知ってる人向けの本となっています。ただ、ALU の動作に関して記述されている数少ない参考書とも言えます。

8801の資料で最も最適なのは PC-Techknow8800 Vol.1 という冊子です。これが1冊あるだけで、おらそく 8801 のマシン語開発は出来るようになると思います。私も昔は持っていたつもりだったのですが、仕事として見ていたのか、現在手持ちにはなかったりします。6001, 8001, 9801 のテクノウシリーズと MSX2 テクニカル・ハンドブックはその対象のハードで開発したいなら必携レベルです。

Z80 や 8086系のアセンブラの勉強は正直オススメ本はありません。ニーモニックが分かれば、あとは小手先のテクニックを積み重ねていくだけです。殆どの処理でループが重要になると思いますので、そちらは既に私のブログにZ80 ループの方法としてまとめてありますので宜しければ参集してください。
※ 開発本ではないですが、当時のハードやゲームを紹介している「好きな人向け」の冊子です。ゲームタイトルに関しては全部を本当に網羅しているかどうかはわからないですね。想像ですけど全部は無理なのではないかと思ってはいます…
コメント
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https://codeknowledge.livedoor.blog/archives/13103199.html
へのリンクが何かおかしいようです。
内藤時浩
が
しました