先週末に作成設置した、断熱内窓制作で使用した材料などをまとめてみました。制作そのものは、以下の記事をご覧ください。
- ガラス面
断熱の基本は幾層にも別れた空気層の確保です。空気の流れで冷たさが伝播します。また、アルミなどの熱伝導率の高いフレームも、断熱には障害となります。故にアルミサッシの窓に内窓を取り付けて、断熱構造にするには…
- アルミフレームの露出をなくす
- ガラス面を複数の空気層で分離する
以上の2点が重要になります。ガラスに関しては、断熱用のペアガラスは数万円と結構高価です。そこで私は4mm厚の中空ポリカーボネート板(以下中空ポリカ板と略す)をガラスの代わりに使用することにしました。
※ホームセンターではなかなか売っていない1m×2mの巨大な中空ポリカ板。高さ1820mmの既製品サイズではどうにもならない時は、最終手段として通販も考えますが、いかんせんお高いのがネックでして…一応、アフィリンクで紹介はしていますが、モノの確認用であり、通販で買うのはあまりオススメいたしません。近場のホームセンターで直接買い求めるのがよろしいかと思います。薄いのは 3mm厚から厚いのは6mmとかいろいろありますが、おそらく最もポピュラーな厚みが 4mmだと思います。お値段は 910×1820mm サイズで 2,000円後半から5千円未満です。ある程度しっかりしたタイプが良いと思います。私はアクリサンデーの中空ポリカ板を採用しました。近くのホームセンターで 2,780円ぐらいでした。窓のサイズにもよりますが、1つの窓に1枚必要です。
私のクルマは DBA-GK3 ホンダフィットです。910×1820mmの中空ポリカ板を3枚運ぶために、後部座席を倒して、助手席も倒し、中空ポリカ板を斜めにしてクルマの中に収めました。10cmほど、運転席側にも飛び出しますが、ヘッドレストで干渉しないようにしました。この状態であれば数キロ程度であれば、なんとかなります。当然、いつもにもまして安全運転が必要です。通販だと送料だけで数千円してしまいます。愛車で運ぶのが厳しい場合は、レンタルトラックもあります。こちらのほうが通販より良いと思います。
- フレーム
「中空ポリカ 内窓」で検索すると、かなりいろいろ記事が見つかります。その多くで採用されている窓フレームが、中空ポリカ板専用のプラフレームです。
※ 意外と華奢な構造で高さが910mm以上になるとたわみが気になります…いろいろ悩んだ結果、私はこのプラフレームの採用は見送りました。理由は精度不足と隙間風です。是非ホームセンターで、組み立て済みのサンプルを見ていただきたいのですが、小さいサンプルだと建付けもしっかりしていて、窓の開閉も問題ないように見えるのですが、高さ 1m ぐらいから、途端に窓の開閉がスムーズにいかなくなります。いちいち引っかかるんです。そして、これが一番の問題なのですが、引き戸の隙間が 1mm ぐらい構造的に空いてしまいます。フェルトなどで埋めると、今度は開け締めでさらに引っかかります。そして、その膨らんだフェルトの厚みで窓のフレームがさらにたわみます。
なんていうか、良い事全然ないなあって思ってしまったのです。そして、フレームの値段も安くはないです。8,000円前後します。ホームセンターによっては1万円近いです。それだけの金額を出してこれかよっていうのが、内藤の本音です。
そこで少なくともFIX窓に関しては頑丈さ、断熱性能、お値段の安さと加工のし安さから、フレームには角材を使用することにしました。角材を使用する際の最大の問題は、中空ポリカ板をどうはめ込むかです。トリマーがあれば、4mmビット付けて、直線的に加工してという選択肢もあったのでしょうが、私はカインズで4mm溝付きの塗装済み角材を見つけてしまいました。
4mmの溝が4mmの中空プラカ板にシンデレラフィット!お値段1本 598円です。塗装がないのは 500円切ってます。この角材を1つの窓に対して2本使います。窓の高さが 960mm より低ければ、1820mm長さではなく、910mm の角材で事足りますので、その辺りは設置対象窓のサイズで確認してみてください。
- パッキン
FIX内窓の固定と隙間の封鎖のために必要です。私は2種類のパッキンを使っています。まずは左右と上部の隙間を封鎖するためのパッキンです。隙間テープという名前で売ってます。幅15mm、厚みは10mmの隙間テープが使いやすいと思います。
※ サイズ的には厚み10mm幅15mmが24×24サイズの角材には使いやすいと思います。窓一周分の長さがあれば十分です。出来れば、これもホームセンターでいろいろ確認してみてください。なるべく柔らかい素材のものが良いと思います。固めだと、はめ込みが大変だからです。
あと、もう一種類が Dパッキンです。
LOORIPRO
こちらは内窓の重さを引き受ける窓の下部と、設置後に窓周囲全域をぐるりと一周分埋め尽くして、隙間を完全に消し去る目的で使用します。窓一周分の長さがあれば大丈夫です。特に窓の周囲にぐるりと埋め尽くす際は、半分に裂いて使用するので問題ないです。
- ハンドル
FIX内窓なので、完全に既存の窓にはめ込んでしまいますから、取り出し用にハンドルは必須です。私はなるべく安く目立たないようにと、こちらのハンドルを採用しました。
※ こういうシンプルなハンドルが目立たなくて良いかなと、私はこちらを採用しました。枠の色がダークブラウンとかだと、違うのを選ぶことになると思います。私はフレーム全体をホワイトとしていますが、ブラウン基調にするなど、色を変える場合は各自で調整してみてください。なお、このハンドルには M4×28 のネジが付いていますが、私の作り方だと長さが足りないので、別途 M4×40 のネジを追加購入しています。全部で 4本必要です。
※長さは40にしていますが、35mmが見つかればベストだと思います。さらに、ネジが裏側の中空ポリカ板に食い込まないように、木用の幅広 M4 ワッシャと、厚み調整用に M4 スプリングワッシャーも使用しました。
※外径20mmと中空ポリカ板に食い込まないサイズとしています。
※長さ調整用の意味合いが大きいです。36mm長さのネジが見つかれば不要です。
特にネジ関連に関しては、ホームセンターで個別購入したほうがよろしいかと思います。
特にネジ関連に関しては、ホームセンターで個別購入したほうがよろしいかと思います。
- 接合素材
1. 木工ボンド
角材の接着に使用します。後述の木ネジだけだと隙間が空いてしまう可能性があるので、念には念の入れて、ボンドで隙間を完全に塞いでしまいます。
※ 速乾タイプが使いやすいと思います。 2. 木ネジ
角材の固定に M4×40 の木ネジを使用しました。角材は割れ易いので、多少神経は使いますが…。こちらは4本あれば問題ないので、やはりホームセンターで買うべきだと思います。
※ 私はホームセンターで白色に塗装済みのネジを購入しています。 3. パテ
溝付き角材なので、四隅に不要な穴が出来てしまいます。空気の流れを阻害する意味でも、ここはきっちりと穴埋めしておきたいと考えました。
※角材の色に合っていれば、パテは何でも使えると思います。 4. 両面テープ
910×1820mmの中空ポリカ板だと、かなりのムダが出来てしまいます。もったいないので、この無駄になる部分をさらに切り出して、フレームの裏側に両面テープで貼り付ける事で、2重窓にしてしまいます。この両面テープは、ポリカと木材という異なった素材を隙間なくベッタリと貼り付ける必要があります。木材の凹凸を吸収する意味では、多少厚みが欲しいです。
※ 多用途が良いです。理由は木材とポリカーボネートの接着という、素材の違いを接着するためです。また、隙間なく貼りたいので1mmぐらいは厚みが欲しいですねー- 道具
1. 木材用鋸
※鋸の柄の部分だけです。アタッチメントになっているので替え刃が簡単に取り付けられます。
※鋸と言えばゼットソーです。初めてゼットソーを使った時は、あまりの切安さに感動すら覚えました。以来、私は鋸はゼットソー一択です!
角材の切断に必要です。私は切れ味の良いゼットソー一択です。これは本当によく切れます。柄の部分から刃の部分が簡単に外れますから、片付けも省スペースですし、刃の取替も簡単です。
※鋸と言えばゼットソーです。初めてゼットソーを使った時は、あまりの切安さに感動すら覚えました。以来、私は鋸はゼットソー一択です!
角材の切断に必要です。私は切れ味の良いゼットソー一択です。これは本当によく切れます。柄の部分から刃の部分が簡単に外れますから、片付けも省スペースですし、刃の取替も簡単です。
2. ドリル本体
※ 電動工具と言えばマキタです。えぇえぇもうなんと言われようともマキタしかオススメしません。扱い安さナンバーワンです!まあ、なんでも良いと言えば何でも良いのですが、どうせなら持っているだけで幸せな気分に浸れる、マキタの電動工具をチョイスしたいところです。中華製品は、バッテリーが怖いのでオススメしません。同様の理由で、互換バッテリーもオススメしません。この他のものは純正に限ります。
ちなみに私は 10.8V タイプを所持していますが、これからだと 14.4V が良いと思います。たぶん、10.8V タイプは無くなっていくのではないかなあ (´;ω;`)
3. 竹用ドリル
※名称は竹用ですが、実際は木材もポリカーボネートも簡単に切れる優れものです。切断面がささくれません。めちゃくちゃ静かです。欠点は穴開けに少し時間がかかるぐらいですが、んなもん切断面が綺麗なら時間がかかるのも納得ですわー角材はとても繊細で、特に端をねじ止めしようモノなら、すぐにパキッと割れてしまいます。また、今回は出っ張りをなくしたいので、皿頭木ねじを使うため、より割れやすい状態です。さらに、中空ポリカ板にも穴を開けたいのですが、普通のドリルビットだと、開け口がたいへん汚くなってしまいます。そこでオススメしたいのが、この竹用ドリルビットです。私は下穴用の 3mmと、ハンドル取付用の 5mmを購入しました。
4. 大型カッター
※ どうせ買うなら良いものをとこちらを紹介してます。私はホームセンターオリジナルの激安品を購入。刃さえ良いもの使ってれば、まあボディはどうでもいいかなと思いまして^^;中空ポリカ板の切り出しには、大型カッターが必要です。
5. コンベックス
※長さの誤差がない製品を選びたいところです。最低でもJIS規格品を選択しましょう。
窓のサイズを測り、中空ポリカ板のサイズを決めて、フレームの長さも決めてと、ある意味最も重要な道具です。正確さがまとめられるので、間違っても中華製品だけは選択しないようにしてください。これも、ホームセンターで実際にブツを手にしてから買うほうが良いとは思います。
窓のサイズを測り、中空ポリカ板のサイズを決めて、フレームの長さも決めてと、ある意味最も重要な道具です。正確さがまとめられるので、間違っても中華製品だけは選択しないようにしてください。これも、ホームセンターで実際にブツを手にしてから買うほうが良いとは思います。
6. 1m定規
※ 1m級の定規は最低でも1本は持っておきたいです。何かと使いでがあります。中空ポリカ板の切断になるべく長い定規があったほうが便利です。普段の収納に困らなければ、是非一つは欲しいところです。
実際の作成記事に続きます。
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