PC-8801mk2SR(以下 88mk2SRと略す)向けのタイトルを作っているのに、実機を持ってなくて、動作確認を有志に依頼してたんですが、やはりコレではいけないと知り合いにお願いして実機を送って頂きました。北の国からこんにちわ、我が家にお迎えした PC-8801mk2SR です。動作対象ミニマム機種なのでちょうど良かったです。
88mk2SRのキー入力はアイ・オー・マトリックスになってて、関連する3つのキーを押すと、4つ目が押されたことになるというハード的な問題があります。これを確認したかったのが1つ目。次にデジタルカラー出力での表示状態を確認したかったのが2つ目。最後にジョイパッドの動きを確認したかったのです。
さて、88mk2SRはメディアが5"2Dです。5インチです。デカいです。今時、5インチの外付けドライブなんぞ存在していません。なので、こやつで自作のゲームを動かすには、なんとかして5インチディスクの書き込み環境を作るか、シリアルケーブルで Windowsからデータを転送して実機で焼くか、SDドライブに乾燥するかしか方法は思いつきませんでした。そして、何故か手元にあるこいつ…
GOTEK-FF です。以前、XeGraderの返礼品として受け取っていたのですが、対応する PCがなかったので、そのまま机の肥やしになっていました。GOTEK-FFは GOTEKの改造品です。私自身が改造したわけではないので、詳細は他のサイトに譲ります。
こことか
GOTEKがあるからと、そのまま取り付けできるわけではなくて、いくつか周辺を揃えないとダメでした。88mk2SRに GOTEKを接続するために私が新規で購入したのは以下のとおりです。
コネクタ変換は上記画像をクリックすると販売しているサイトに飛びます。
GOTEKが黒色だったので、マウンタやUSBメモリも黒で統一しました。また、USBメモリは事故防止のため、なるべくコンパクトなものを選択しました。総じて良い買い物だったとは思いますが、USBメモリがかなり加熱するので、これだけは別に変更したほうが良いかもしれません。
GOTEKが黒色だったので、マウンタやUSBメモリも黒で統一しました。また、USBメモリは事故防止のため、なるべくコンパクトなものを選択しました。総じて良い買い物だったとは思いますが、USBメモリがかなり加熱するので、これだけは別に変更したほうが良いかもしれません。
では 88mk2SR を分解していきます。左サイドにネジ2つ。
右サイドにもネジ2つ。縦置き用の足にあるコインネジではなく、プラスドライバーが必要なネジの方です。
あと、背面にひとつ。この合計5箇所のネジをドライバーで取り外します。
2つのドライブの真ん中にあるブラケットを押さえているネジが2つあります。真上から見ないと見えません。これを取り外すには、マグネット吸着型のドライバーを使用します。
※ こういうの買っておけば良かったと後悔するレベルでした…
まあ、みんな老眼ってのも悪いんですが^^;
※ こういうの買っておけば良かったと後悔するレベルでした…
まあ、みんな老眼ってのも悪いんですが^^;
取り外した状態です。うっかり下のマザーに落とすとなかなか厄介ですので注意しましょう。
ドライブ1を裏側から見ると、センターブラケットは右側に当たりますが、今度は左側のネジを取り外します。スピーカーがありますが、このスピーカーと一緒に、ドライブが2本のネジで固定されています。
ネジを取り外すとポロッとスピーカーは外れます。
このドライブは交換用ストックとして大切に保管しておきましょう。
はめ込みました。フラットケーブルは逆差しも出来てしまいますので注意してください。
GOTEKを用意します。GOTEKのコネクタ周辺の基板をよく見ると、左側に2、右側に31と書いてありました。88mk2SRのフラットケーブルですが、コネクタ側に▲の印があり、ケーブルの赤い線も右側にあるので右側が1番と思われます。…反対ですね^^;
なので取り付けは、この写真のように反対になります。なお、この写真は、先に配線しちゃってますので、これは間違いで、先に3.5->5インチ変換マウンタに GOTEKを配置して、さらにそのマウンタごと、88mk2SR 筐体の全面から押し込んで取り付け位置まで持ってきてから配線が正解です。つまり、この写真撮影の後で、また取り外したというわけです^^;
その中に GOTEKを入れてネジ止めしました。まだ配線したままですが、はい、これでは 88mk2SRの筐体に入れられないですね^^;
マウンタの右側はネジを先に取り付けておきます。このネジは後でブラケットを上から差し込みますので 1mmぐらい隙間を開けて締めておきます。
GOTEKマウンタとドライブ2FDDの間に固定用のブラケットを入れます。中心に見える2箇所のネジを締め直します。
はい、できました…と、書くのは簡単ですが、マグネットドライバーがこのブラケットにもくっつくので、結構ネジ締めが大変でした。なかなか無茶な設計してますなぁ。
ちなみにマウンタを止めるネジは木ネジ形状なので、強く締めると即座にブラスチックのマウンタは舐めてしまいます。ほどほどに締めるようにしてください。
という強さ加減で、スピーカーと一緒にマウンタを止めます。
前から見た GOTEK接続状態。なかなかカッコいいんですが、これが PC-8801FH ブラックタイプだったら最高でしたね…。
余ったドライブ固定用の2本のネジですが、なくさないように取り外したドライブ1に仮止めしてしまいます。
ついでに大変喧しい空冷ファンのサイズを測っておきました。90mm。なんとACファンです。どうも交換にははんだ付け必要そうなので、GOTEKの電源から二股に分けて、DCファンを取り付けたほうが良さそうです。
電源入れて作動テスト。液晶がめっちゃくちゃ暗い。どうやら外れだった模様_| ̄|○ 続いて USBメモリにデータを入れてテストしなきゃ。用意するのは HxCFloppyEmulator_soft です。
このページに進んで、HxC Floppy Emulator software リンクをクリックすると zip ファイルが落ちてきます。これを解凍して、HxCFloppyEmulator.exe を起動します。実は x86 版の方は、ESET Internet Security が「危険!隔離!」として使わせてくれないので、私は x64 版を使用しています。
使い方は簡単で、d88 ファイルをこのウィンドウに D&Dしてから、Export ボタンを押して、USBメモリにファイルを出力するだけです。エクスポートされたファイルは、拡張子が hfe に変わっていると思います。これを入れた USBメモリを、88mk2SR の GOTEK に差し込んで、88mk2SR の電源をいれると…
このように無事に自作ゲームが実機で起動しました。一番厄介な GOTEKのファーム書き換えを、他の人にやってもらっちゃったので、とても簡単に導入することが出来ました。皆様のお役に…立たんな、こんな殆どやってもらっちゃったような内容では^^;
なんでサンを買ってしまったんだ、私は…
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